家づくりについて調べていると、何気なく目にする「坪単価」という言葉。
家の価格に関係することはなんとなく分かっていても、
「そもそも坪単価ってなに?」
「どうやって計算するの?」
と聞かれると、意外と分からないことも多いのではないでしょうか。
今回は、注文住宅の価格を考えるときに知っておきたい「坪単価」について、
計算しながら分かりやすく見ていきます。
そもそも「坪単価」ってなに?
坪単価とは、家の建築費が1坪あたりいくらになるのかを表した数字です。
基本的な計算は、
建物価格 ÷ 坪数 = 坪単価です。
たとえば、建物価格が2,400万円、家の大きさが30坪なら、
2,400万円 ÷ 30坪 = 80万円
となります。
この場合は、1坪あたり約80万円。
これが「坪単価80万円」という意味です。
ところで「1坪」ってどのくらい?
家づくりでは「坪」という単位がよく登場します。
1坪は約3.3㎡です。
そのため、30坪を㎡にすると、
30坪 × 約3.3㎡ = 約99㎡
になります。
つまり、30坪の家なら約99㎡、およそ100㎡の広さです。
「30坪」と聞いても大きさが想像しにくいときは、「約99㎡」と置き換えてみると少し
イメージしやすくなります。
坪単価80万円なら、30坪の家は2,400万円?
計算だけを見ると、
80万円 × 30坪 = 2,400万円
なので、「30坪の家なら2,400万円で建てられる」と考えたくなります。
ここが坪単価を見るときに気をつけたいところです。
坪単価は、家づくりに必要なお金のすべてを表しているとは限りません。
たとえば、外構や土地の状況によって必要になる工事など、建物とは別に費用が必要になることがあります。
そのため、坪単価から計算した金額だけで家づくり全体の予算を決めるのではなく、
最終的に必要になる費用まで確認することが大切です。
同じ「坪単価」でも比べにくいのはなぜ?
もうひとつ知っておきたいのが、坪単価の計算に使われる「面積」です。
坪単価を計算するとき、住宅会社によって「延床面積」を使う場合と「施工床面積」を
使う場合があります。
延床面積は、各階の床面積を合計したものです。
一方、施工床面積は、玄関ポーチやバルコニー、吹き抜けなど、延床面積には含まれないことがある部分も、会社ごとの基準で加えて計算します。
そのため、同じ建物価格でも、どちらの面積を使うかによって坪単価は変わります。
たとえば、同じ2,400万円の家でも、
延床面積30坪で計算すると
2,400万円 ÷ 30坪 = 坪単価80万円
施工床面積33坪で計算すると
2,400万円 ÷ 33坪 = 坪単価約72.7万円
となります。
同じ建物価格でも、計算に使う面積が大きくなれば、1坪あたりの金額は低くなります。
さらに、建物価格にどこまでの工事や設備を含めるのかによっても、坪単価は変わります。
そのため、住宅会社の坪単価を見るときは、
「坪単価はいくら?」
だけで終わらせず、
「どの面積で計算していますか?」
「その価格には何が含まれていますか?」
まで確認してみることが大切です。
坪単価の数字だけを見ると安く感じても、計算方法や含まれている内容が違えば、単純に比較することはできません。
コンパクトな家は、坪単価だけを見ると高くなることも
家を小さくすると、建物全体の価格を抑えやすくなります。
ただし、床面積が小さくなったからといって、家づくりに必要なものすべての費用が同じように小さくなるわけではありません。
たとえば、コンパクトな家でもキッチンやお風呂、トイレなど、暮らしに必要な設備は必要です。
さらに、こだわりのキッチンや洗面、床材など、取り入れたい設備やアイテムによっても建物価格は変わります。
そのため、建物全体の価格は抑えられていても、1坪あたりに計算すると坪単価が高くなることがあります。
家の価格を考えるときは、坪単価だけではなく、家の大きさと、そこにどんな設備や仕様を取り入れるのかを一緒に見ることが大切です。
坪単価は「答え」ではなく、家づくりの目安
坪単価の計算そのものは、とてもシンプルです。
建物価格 ÷ 坪数 = 坪単価
建物価格2,400万円、30坪の家なら、
2,400万円 ÷ 30坪 = 坪単価80万円
となります。
ただし、坪単価だけでは、その家にどんな設備が入っているのか、どんな仕様なのか、最終的にいくら必要になるのかまでは分かりません。
だからこそ坪単価は、家の価格を知るためのひとつの目安として考えてみてください。
「何坪の家を建てたいのか」
「どんな暮らしをしたいのか」
「どんな設備や仕様を取り入れたいのか」
同じ坪数の家でも、希望する暮らしによって家づくりの内容は変わります。
数字だけを比べるのではなく、自分たちが建てたい家と、そのために必要な費用を一緒に考えていくこと。
それが、注文住宅の予算を考えるときの大切なポイントです。

