木造住宅はどうやって家を支えている?「木造軸組構法」の基本

家が完成すると、柱や梁など、建物を支えている大切な部分のほとんどは壁や天井の中に隠れてしまいます。

では、木造住宅はどのような仕組みで一棟の家を支えているのでしょうか。

日本の木造住宅で広く採用されているのが「木造軸組構法」です。

フレンズホームのお家も、この木造軸組構法で建てています。

名前だけ聞くと少し難しそうですが、基本となるのは柱や梁などを組み合わせて、家を支える骨組みをつくること。

今回は、普段はなかなか見ることのできない「家の中身」に注目して、木造軸組構法の基本を分かりやすくご紹介します。

■家を支える「柱」と「梁」

木造軸組構法では、基礎の上に「土台」を設け、「柱」を立て、「梁」などの部材を組み合わせながら建物の骨組みをつくっていきます。

人の体にたとえるなら、柱や梁は家を支える「骨格」のような存在です。

こうした骨組みを基本に建物を支える木造軸組構法は、構造上必要な柱や壁を適切に配置しながら、比較的自由度の高い間取りを考えられることも特徴のひとつです。

広いLDKや開放感のある空間など、そこで暮らす人のライフスタイルに合わせた住まいを考えやすい構法です。

■地震や風に抵抗する「耐力壁」

柱や梁は家を支える大切な部材ですが、それだけで家が成り立っているわけではありません。

建物には、地震や強風などによって横方向からも大きな力が加わります。

こうした力に抵抗するために重要な役割を担っているのが「耐力壁」です。

耐力壁には、柱と柱の間に斜めに入れる「筋かい」や、構造用の面材を取り付けて壁全体で力を受け止める方法などがあります。

筋かいは、骨組みが横方向に変形しようとするのを抑える役割を持っています。

また、耐力壁は単純にたくさん設ければいいというものではありません。

建物の一方に偏っていると、地震などの力を受けた際に建物がねじれるような動きをすることがあります。

そのため、必要な強さだけでなく、建物全体のバランスを考えることも大切です。

■木材をつなぐ「継手」と「仕口」

木造住宅には、長さも向きも異なるさまざまな木材が使われています。

それらを一つの骨組みとしてつないでいくために使われるのが、「継手(つぎて)」や「仕口(しぐち)」と呼ばれる木材の加工です。

「継手」は、主に木材を長さ方向につなぐもの。

「仕口」は、柱と梁のように異なる方向の木材を組み合わせて接合するものです。

継手=木材をつなぐ
仕口=木材を組む

とイメージすると分かりやすいです。

■骨組みは「つなぎ方」も大切

家の強さを考えるとき、柱や梁、耐力壁などに目が向きますが、もうひとつ大切なのが、それぞれの部材をつなぐ接合部分です。

地震が起きると、建物には横方向の力だけでなく、接合部分を引き離そうとするような力も加わります。

そのため現代の木造住宅では、木材を組み合わせるだけではなく、接合する場所や役割に応じて金物などを使用して補強します。

筋かいも同じように、力を受けたときに役割をしっかり果たせるよう、接合部分を金物で固定します。

柱や梁で支える。
耐力壁で地震や風の力に抵抗する。
そして、それぞれの部材をしっかりとつなぐ。

一つの部材だけで家を支えているのではなく、それぞれが役割を持ち、組み合わさることで一棟の家を支えています。

■柱を見せる「真壁」と、柱を隠す「大壁」

木造住宅では、壁の仕上げ方によって室内から柱が見える場合と、見えない場合があります。

柱を室内に見せるつくりを「真壁(しんかべ)」といい、昔ながらの和室などでよく見られます。

一方、柱を壁の中に隠して室内から見えないようにするつくりを「大壁(おおかべ)」といいます。現在の住宅の洋室などでは、こちらを目にすることが多くなっています。

普段何気なく見ている「壁」も、そのつくり方を知ると木造住宅の見え方が少し変わってきます。

■まとめ

①柱と梁で家の形をつくる

②筋かい・耐力壁で横揺れに踏ん張る

③継手・仕口で木材をつなぐ

④金物で接合部分が外れないように補強する

完成すると見えなくなる部分だからこそ大切に

フレンズホームでは、木造軸組構法を採用して家づくりを行っています。

家が完成すると、柱や梁、耐力壁、接合金物といった構造部分の多くは、壁や天井の中に隠れて見えなくなります。

家づくりというと、間取りやキッチン、床、壁紙、照明など、「完成したときに見える部分」に目が向きがちです。

もちろん、それらも毎日の暮らしを楽しむための大切な要素です。

でも、その暮らしを長く支えていくのは、完成すると見えなくなる家の中身です。

柱や梁はどうやって家を支えているのか。
地震や風の力に、どのように抵抗しているのか。
木材同士は、どのようにつながっているのか。

そんなことを少し知ってから建築途中の家を見てみると、完成した住宅とはまた違った面白さがあります。

これから家づくりを考える方には、デザインや設備だけでなく、ぜひ「完成すると見えなくなる部分」にも注目していただきたいと思います。

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