室内のインテリアのイメージを決めるカーテン。

検討する際には、
色や柄、スタイルなどに配慮が基本です。

床や壁、家具などとのコーディネートを
意識して選ぶことも大切でしょう。

また、設置する空間や目的によっては、
適した機能を持つ素材を取り入れることも
必要になります。

各メーカーからは、
さまざまな機能を持たせた商品が揃っているので、
どのような特徴があるのか、
知っておくことが大切です。

◆快適性を高め、お手入れのしやすい機能

カーテンには、
プライバシーを守るための目隠し、
光を調節もしくは遮る日除け、
寒い時期の保温などの役割があります。

最近は、より快適性やお手入れのしやすさなどを
高めた機能を付加したタイプも増えてきています。

馴染みのある機能としては、
洗うことのできる機能(ウォッシャブル)や
光を遮る機能(遮光)などでしょう。

このほかにも、
さまざまな機能を持つカーテンが
各メーカーから商品化されており、
何らかの機能を持つカーテンは、
「機能(性)カーテン」と
呼ばれることもあるようです。

◆機能はマークで表示。カタログやサンプルで確認を

商品それぞれの機能については、
マークで表示されることが多く、
日本インテリアファブリックス協会の統一マークのほか
メーカー独自の呼称やマークが用いられ、
カタログや見本帳、吊りサンプルなどにも
記載されています。

選ぶ際には、個々の商品の具体的な機能や特徴を
確認することが大切でしょう。

◆遮光や遮熱など室内空間を快適にする機能

●遮光  光りを遮り、漏らさない

外部からの光りを遮り、
部屋の中の光りを漏らさない機能のことです。

特殊な繊維を織り込んだり、
裏面にラミネート加工して生地そのものに
機能を持たせたものがみられ、
寝室やシアタールームなどに適しているものです。

日本インテリアファブリックス協会の統一マークで示され
遮光性能の高い順に1級~3級の3段階に分類します。

1級は99.99%以上の遮光性を持ち、
2級でも99.99%~99.80%、
3級で99.4%以上の遮光性があります。

一般家庭であれば、
3級程度でも十分といわれていますが、
使用する部屋やライフスタイルなどに合わせて
選択しましょう。

縫製や設置方法などにより
遮光性能は変わるため注意が必要です。

●UVカット  床材や家具などの変色、焼けを防ぐ

特殊な繊維や織りなどによって、
紫外線を遮蔽する機能のことです。

フローリングや家具などの変色、畳の焼けなどを
防ぐことができます。

レースに付加されることの多い機能で、
カット率の高さによってランクのある場合もあります。

日射しの強い部屋、
デリケートな内装や家具のある部屋などで
用いるといいでしょう。

●遮熱  熱が窓から入りにくく、
 室内の温度上昇を抑える

太陽熱を妨げる機能は、
夏場の暑さ対策として適しています。

レースに付加されることの多い機能です。

特殊な糸やコーティング加工によって、
熱が窓から入りにくくする、
入る熱を軽減する効果を持つため、
室内の温度上昇をおさえて冷房効果が高まり、
消費電力の低減が可能になります。

日本インテリアファブリックス協会の
統一マークで示されます。

●保温  熱伝導率を抑え、熱を逃しにくい

熱を逃しにくい空気層を多く含む生地を用いるなどして、
熱伝導率を小さくしたものです。

北側の部屋など、冬場の寒さ対策に用いると
いいでしょう。

●遮音  ある程度の遮音効果を持つ

生地もしくは裏面に、特殊加工を施したり、
樹脂コーティングすることで、
遮音効果を高めたものです。

部屋の中の音がもれにくく、
外部の騒音が聞こえにくくなります。

一般的なカーテンよりは防音性は高まりますが、
あくまでも補助的なアイテムとして
利用することになります。

●視線を遮る
 光りを反射させ視線を遮る、ミラーレース

レースの裏側を特殊な織りによって鏡面のようにし、
光りを反射させることで視線を遮るものです。

「ミラーレース(カーテン)」と
呼ばれるものが多くみられます。

通常のレースに比べて、
外から部屋の中がほとんど見えないのがメリットです。

また、太陽光を通常のレースよりもカットするので、
部屋の日焼けや色褪せを抑える効果も期待でき、
遮熱効果も期待できます。

レース以外でも、糸の形状の乱反射などによって、
戸外からの視線を防ぐ薄手のタイプの商品もあり、
メーカーによっては、日中、屋外から室内が
どの程度の見えるかどうかによって
ランク分けされている商品もあります。

●消臭  気になる臭いを分解・中和する

生地に織り込まれた薬剤によって、
タバコやペットの臭いなどを消す(分解・中和させる)
効果のあるものです。

商品によっては、ホルムアルデヒドなどの
VOC(揮発性有機化合物)を分解し、
消臭するタイプもあります。

ニオイのこもりやすい部屋、
お客様もお招きするリビングなどに
適しているでしょう。

◆防汚や制電など美しさが長持ちする機能

●ウォッシャブル  家庭で洗濯することが可能

伸縮性の低い素材や型崩れしにくい織りによって、
色落ちや色あせ、縮みを心配せずに、
家庭用洗濯機において丸洗いができるというものです。

日本インテリアファブリックス協会の統一マークで
示されます。

商品的には、縮みにくく、
渇きの早いポリエステルを採用したものが
多いようです。

商品ごと、指示されている(タグに記載されている)
ように洗うことが基本です。

乾燥機や脱水、干し方など注意が必要です。

●防汚  汚れがつきにくい加工が施されたもの

生地に汚れがつきにくい加工を施したものです。

生地に樹脂を含ませて加工したり、
織り方に工夫を施すなどして、
汚れにくくなっています。

ダイニングやキッチンなどの
カーテンに向いているでしょう。

●形状記憶(安定)  
 ドレープの美しさを保つことができる

主にドレープカーテンの形状を保つことができる
機能で、シワやかたくずれを防ぐものです。

リビングや寝室など、
たっぷりとしたドレープを用いるカーテンに
欲しい機能でしょう。

●超(高)耐光  日焼けや黄ばみ、色褪せを防ぐ

特殊な加工等を施して、
日差しによる生地の日焼けや黄ばみ、色褪せを
防ぐものです。

南や西側の日差しの強い窓に向いています。

●制電  
 ゴミや埃がつきにくいように静電気を抑える

制電性の糸を用いることで、
ゴミや埃がつき汚れの原因となる静電気を
抑える効果を持たせたものです。

ぱちぱちとした不快感をやわらげることもあります。

日本インテリアファブリックス協会の
統一マークで示されます。

●はっ水  水をはじく機能をもつ

水をはじくように、
生地の表面にフッ素加工を施してあるものです。

シャワーカーテンなどに用いられます。

日本インテリアファブリックス協会の
統一マークで示されます。

◆防炎や抗菌など安心や安全に配慮した機能

●防炎  万一火が付いても炎が広がるのを防ぐ

防炎、防火対策対象建築物、学校・官公庁・ホテルなどに
義務づけられているものです。

難燃性繊維を使ったり加工によって、
万一火が付いても炎が広がるのを防ぐ機能のことで、
不燃性を示すものではありません。

日本インテリアファブリックス協会の
統一マークで示されます。

高層マンションでは、
消防法により防炎物品にしなければなりませんし、
一般の家庭でも、キッチンや子供部屋、
高齢の方の居室などに設置するケースもみられます。

●抗菌・防臭  細菌を分解する

生地に加工を施し、
菌の繁殖を抑制する機能を持ったものです。

主に医療施設で用いられています。

●花粉対策  花粉などの侵入を防ぐ

表面に吸着性を高める加工を施して、
花粉やほこりを部屋の中への侵入を防ぐものです。

レースに付加されることの多い機能です。

◆省エネは建物の断熱性や窓サッシの性能も含め検討

カーテンの機能面で、
最近、注目されるポイントのひとつは
省エネルギーです。

たとえば、冬場であれば、
窓からの冷気が入り込むのを防ぎ、
熱を逃がしにくい厚手で目の詰まった織りの
タイプの方が効果も高まります。

夏場であれば、
遮熱タイプを選ぶことで冷房効果が高まるでしょう。

もちろん、カーテンだけでなく、
住まいの断熱性、窓サッシなどの性能が
高くなければ効果が得られないことは
言うまでもありませんが、
カーテン選びの際にも
無駄なエネルギーを用いない住まい、
暮らし方を意識したいものです。

◆ショールームやショップでデザインと合わせて確認

カーテンの細かい性能は
メーカーや商品ごとにさまざまです。

いくつかの機能を合わせ持つカーテンもみられます。

具体的な機能はショールームや
ショップなどで確認し、
設置場所や目的を明確にして、
デザイン面と機能面、それぞれの特徴を
理解した上で選ぶことが大切でしょう。

それでは、また。

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